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あーイライラする!更年期のイライラの原因と対策

2026年5月5日

・更年期にイライラしてしまうのはなぜ?

毎日の生活の中で「イライラする!」というのは誰しも経験があるかと思います。イライラするということ自体は人としての自然な反応であり病的ではありません。ただ「イライラ」を強く感じ、日常生活に支障を来している場合には何らかの対処・治療が必要となります。

そもそも「イライラ」はどうして感じるのでしょうか?

原因の一つ目としては「不安」があります。人は強い不安を感じていると、イライラという形で表面に現れてくることが多いです。不安症は男性よりも女性に多く、ライフサイクルの中でも更年期に発症しやすくなっています。またホットフラッシュを感じている女性ほど不安を感じることが多かったという研究結果があります。ホットフラッシュを改善することで不安感の軽減が期待できそうです。

原因の二つ目としては「うつ」があげられます。気分が落ち込んでしまい心の余裕が持てなくなると、ささいなことで怒り出してしまいます。うつもまた更年期女性に多いといわれており、閉経前と比較し1.8倍の女性が抑うつ状態であるという報告もあるくらいです。

うつと言えば、元気がなくなってしまい塞ぎ込んでいる状態を想像する方が多いかと思います。ただ、軽度のうつ状態では、活気の無さよりもイライラ状態がメインとなることもあり、本人も周囲もうつと気づかないことがあります。

・対策

更年期の「うつ」や「不安」は、外的なストレスと女性ホルモンの変化によって起こります。

更年期の女性は、夫の定年などの夫婦の問題、子供の受験や就職、親の介護、友人の病気など様々な問題に直面し大きなストレスを抱えていることが多いです。問題を抱え込んで、イライラしてしまうことで、周りの人に迷惑をかけたという自己嫌悪におちいり、さらに気持ちが落ち込んでしまいます。

ご自身が抱えている問題に関しては、ひとつずつ受け止めて解消していくことが大切です。ひとりで抱え込まず家族や職場の人に相談しましょう。職場にはメンタルヘルスや働き方に関する相談窓口が設置されていることがあります。そのようなサポート制度を活用しましょう。

更年期には少しずつ卵巣の機能が低下していくことにより体調の変化が起こります。卵巣機能の低下は一度で急激に起こるものではなく、アップダウンを繰り返しながらやがて閉経に至ります。女性ホルモンのゆらぎによって、日々の体調変化に悩まされます。ご自身の女性ホルモンが現在どれくらい分泌されているのかを検査することで、いまの自分の状態を知ることができます。原因がわかれば、対処法が見えてきますので検査を活用してみることをおすすめします。

女性ホルモンの低下が原因であれば、ホルモン補充療法によって不快な症状が改善する可能性があります。漢方薬や抗うつ薬による治療も有効です。婦人科や心療内科で相談してみましょう。

・まとめ

イライラするというときには、単なる性格の問題ではなくうつ病や不安症を抱えていることがよくあります。

精神症状は、外的なストレスや内的な女性ホルモンの変化が原因で起こります。

更年期女性において、女性ホルモンは急に無くなってしまうのではありません。上がったり下がったりを繰り返しながら、やがて閉経に至ります。

現在の状況を知ることで、イライラを解決する一歩になります。

女性ホルモンの検査を受けてみてはいかがでしょうか?

・参考文献

女性医学ガイドブック 更年期医療編 2019年度版